LHnews/ 相続ニュース
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2019.04.02
【勉強会レポート⑫】財産が少ない方が争いが起こりやすい
相続について学ぼうと守口市の「不動産相続の相談窓口」が行う相続セミナーへやってきた財子とラッキー。
相続で誤解されやすい事について先生からのお話。前回は
相続の専門家=税理士
今度はどんな誤解を解決してくれるのでしょうか。
※記事の性質上、対話形式に進めておりますが実際の勉強会では
質問はもちろんOKですが私語はご遠慮下さいませ。
・財産が少なければ関係ない?
財子「なんだんかんだ言ってもわたしの家、
別にお金いっぱい持ってるとかではなくて普通の家なんだよね。
うちの家仲良しだからそういうのないんじゃないかなって思っちゃう」
先生「そういう方の方が相続については勉強しておいて頂いた方が良いと思います」
財子「どうして?」
・5000万円以下の人、4人に3人が争っている
2016年の遺産相続の分割事件のグラフを見せてくれた先生。
財子「えー!?1000万以下で争っている方が33%もいるの!?」
先生「そうなんです!1000万円以下で争ってる人が3人に1人いるんですよ!もうひとつ、1000万~5000万未満は42%」
財子「じゃあ5000万円以下で揉めてる人は4人中3人いるってこと?」
先生「これは3年前の統計ですが、今年はもっと増えてますよ。
しかも5000万未満というのはほとんどの方が相続税が発生しない人なんです」
・なぜ資産が少ない人ほど争いが生まれるの?
財子「ということはうちの家も争う可能性はあるってこと?」
先生「決まっているわけではないですが、財産が少ないと相続税を支払わなくて良いというだけで分割は別問題なんですよ。
額が少ないと分け方も難しくなって誰にいくら分けるかというのが決めにくくなってしまうんです。例えば、子供が複数いるご家庭なら自宅を誰に分けるか。日本の資産では不動産は大きなものになるのですが分け方が非常に難しく、争いに発展してしまうことが多々あるんですよ。どう分けるか、ということが争点になってまいります。」
ラッキー「なるほどね。じゃあ逆に資産もってる人はなぜ争いが少ないの?」
先生「もちろんお金をたくさん持っている富裕層の方は絶対数が少ないというのもあります。が、そういう方は事前に対策をされている方が多いですね。その結果争いが減っているというわけなんです」
ラッキー「じゃあ資産が多い少ないではなく、事前に準備をしているかどうかが大事なんだね!」