LHnews/ 相続ニュース

  • 2019.07.02

    【Q&A⑥】認知症の母の財産を管理する

     

    【登場人物紹介】

    ラッキー―財子にアドバイスをするべくどこからともなく表れた謎のキャラクター。相続セミナーについてなぜか詳しい

    先生―相続セミナーの先生であり「不動産相続の相談窓口」の方。財子やラッキーに相続についてのいろいろを教えてくれる。

    財子「先生、今日は友達で困っていることがあるんだけど…」

    先生「はい、どのようなことでしょう?」

     

    認知症の母親の財産の管理を任されたが…

     

    財子「お友達(以下A子さん)の家はお母さんが認知症で、A子さんの家は3人姉妹でA子さんが長女。お父さんはすでに他界していて今はA子さんがお母さんの介護をしているの」

    ラッキー「A子さん大変だね」

    財子「A子さんはお母さんの介護の為に、お母さんの通帳から現金を引き出して食費とか医療費を捻出していたんだけど…少し前にそのお母さんが他界したの。

    通夜や葬儀などが一通り終わり、3人の姉妹が母の遺産について話し合いをすることになりました。

    長女は母の貯金通帳を二女と三女に見せると、二人に「なんでこんなに貯金が少なくなってるの!?」って言われたらしくて。

    当然、食費や医療費に使ったと伝えてたんだけど全然信じてくれなくてネコババしてるんじゃないかなんて疑われて…介護をすべて押しつけられらのにそんなこと言われてとてもかわいそうだったの。

    これってどうするべきだったのかな?どうしたらいいんだろう?」

    ラッキー「かわいそう(;_;)」

     

     

    実はとても多いケースの揉め事!?

     

    先生「A子さん大変でしたね。しかしながらこのケースは非常に多いんですよ。相続争いになる原因ランキングがあるとすれば、このケースは1位か2位にランキングしてくるはずです。」

    財子「えっそんなに!?」

    先生「私はこれまで 上記のケースでいうとA子さん側の相談に乗ったこともあれば、二女三女側の相談に乗ったこともあります。

    これは私の経験則ですが、実はA子さんがお母様の生活以上にお金を引き出して、こっそり自分のものにしてしまうケースも存在するんですよ」

    財子「A子はそんなことしないはず…」

    先生「そうですね、ただ、自分のものにしてしまうケースもちゃんと言い分があるんですよ。認知症の家族の介護は本当に大変です。なのに何もしていない他の兄弟と遺産を平等に分ける…なんて納得いかないですよね」

    財子「うう…確かにそうだよね」

     

    財産の使用用途はきっちり帳簿に

     

    先生「こんなとき、どうしたらいいのかと言うと、

    人の財産の管理を任された時は、

    帳簿をつけると揉め事を避けられる

     これに尽きます。形式は自由です。1冊のノートに領収書をいつ、いくら使ったかを書き留めておくだけで財産の使用用途がクリアになって揉め事は起こりません」

    財子「なるほど!今度同じような境遇の人が居たらアドバイスしてあげよう!」

     

     

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