LHnews/ 相続ニュース

  • 2019.11.15

    【勉強会レポート㉟】付言事項とは

     

     

    前回までのあらすじ

    相続について学ぼうと守口市の「不動産相続の相談窓口」が行う 相続セミナーへやってきた財子とラッキー。

    ステップ2に入り、遺言書についてのお話へ。

    今回は実際に作成時のポイントについて学ぶ

    財子―守口市在住。友達から親の相続についての話しを聞き、 自分でも学んでみようを思い相続セミナーへ。

    両親は現在二人とも健在。

    ラッキー―財子にアドバイスをするべくどこからともなく現れた 謎のキャラクター。相続セミナーについてなぜか詳しい

    先生―相続セミナーの先生であり「不動産相続の相談窓口」の方。

    財子やラッキーに相続についてのいろいろを教えてくれる。

    ※記事の性質上、対話形式に進めておりますが実際の勉強会では 質問はもちろんOKですが私語はご遠慮下さいませ…。

     

    付言事項ってなんだ?

    先生「最後に遺言書の「付言事項」についてご紹介しようと思います。」

    財子「フゲンジコウ?」

    先生「例えば、こんな内容が書かれていたりします」

    ”私もいい年になってきていつどうなるのかわからないので一筆書きました。

    いい妻・子供達に恵まれて良い人生だったと思う…中略

    この遺言書は父の最期のわがままで、お願いです。

    どうかこの遺言書の通りに執行してください。

    私の死によって発生した相続財産はもともとなかったものと思って

    この遺言書の内容で誰一人もめないことを強く望みます。

    皆くれぐれも体には気を付けてお元気で”

    先生「遺言賞の中で「誰にどの財産を相続させる」ということも重要なのですが。この付言事項も大きな役割があります」

    ラッキー「なんか読んでみたら家族への想いが溢れていて切ない内容だね…」

     

    付言事項の効力について

     

    先生「遺言書を書くとその内容によっては相続人の誰かに恨まれるかもしれないと考えるケースがあります、「誰にどの財産を相続させるか」のその理由や遺言書を作成した理由を書いておくと相続人たちは納得できることがあります」

    財子「なるほど、ちゃんと理由を書く事で納得してもらえるもんね」

    先生「この理由や思いが書かれていなければその被相続人が何を考えてそのように書いたのかわかりませんものね。あと付言事項に法的な効力はありませんが、なんのために遺言書を作成したのか、家族に対する思いや感謝や書く内容の理由についてメッセージとして書き残しておくことで相続人が納得して相続することができます。これがとても重要になります」

     

    こんな付言の遺し方も

    先生「そして例えば74歳のお父さんに書いて頂いた付言です。娘さんが3人いて各々にメッセージを残していただきました。「もし娘3人で皆が納得する方法であれば遺言以外の方法で相続しても良い。ただ、1人でも納得できないものがある場合は遺言書の通りに相続しなさい。相続によって子供たちが争うことは絶対に許さない」と書いていました。」

    財子「そういう方法もあるんだね」

    先生「そうなんです。この一文があるだけで家族はその内容に納得できます」

     

     

     

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