LHnews/ 相続ニュース
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2020.01.07
【守口・相続セミナーレポート⑧】相続税率の計算と相続評価
相続について学ぼうと守口市の「不動産相続の相談窓口」が行う 相続セミナーへやってきた財子とラッキー。
いよいよステップ3に入り折り返し地点に。
相続といえば避けて通れない相続税のお話へ!
財子―守口市在住。友達から親の相続についての話しを聞き、 自分でも学んでみようを思い相続セミナーへ。
両親は現在二人とも健在。
ラッキー―財子にアドバイスをするべくどこからともなく現れた 謎のキャラクター。相続セミナーについてなぜか詳しい
先生―相続セミナーの先生であり「不動産相続の相談窓口」の方。
財子やラッキーに相続についてのいろいろを教えてくれる。
※記事の性質上、対話形式に進めておりますが実際の勉強会では 質問はもちろんOKですが私語はご遠慮下さいませ…。
相続税の基礎について
先生「今回は相続税も自動計算ができる『マイハイアー』を使ってクイズを出題します。」
財子「えっ?答えられるかな…ドキドキ」
先生「罰ゲームはないのでご心配なく(笑)」
この場合相続税はいくらになる?
先生「では早速、第一問!」
Aさんにはざっと3億円の財産があります。
相続人は妻と子2人の計3人です。
このケースで法定相続分通りに相続した場合、各人の相続税およびその合計額は
いくらになるでしょうか?
財子「奥さんは2分の1の半分だから1億5000万円、子供は4分の1ずつだから一人7500万円ずつになるよね…?」
先生「いい感じです。相続税はいかがでしょう?」
財子「えっと、えっと…汗」
先生「まずは平成27年以降の相続税率で計算いたしますね。法定相続の範囲内であればまず配偶者の相続税はかからないです」
ラッキー「確か前回そう言ってたね!だから1億5000万円相続した時の奥さんの相続税額はゼロだね」
先生「そうなります」
ラッキー「じゃあ子供はどうなるんだっけ…?」
先生「お子様は4分の1ずつ相続したのに対して相続税額は1人あたり1430万円になりますので2人合計2860万円です。相続財産からの税率としては10%以下です」
財子「ふうううううううんんん………」
配偶者がいない場合の相続税率
先生「では次の問題です」
財子「ひ~」
では、Aさんより先の奥様が亡くなり、その後にAさんが亡くなった場合は相続税はいくらになるでしょうか?奥様には財産はなかったものとします。
財子「…………………………?」
ラッキー「これは、子供2人に行くってことだよね?」
先生「そうですね、ここでのポイントは配偶者がいる場合といない場合の違いです」
財子「何か違うのかな?」
先生「配偶者がいる場合はお子様にかかる相続税は2860万円だったのに対し、配偶者がいないばあいは6920万円になります」
財子「え!!高い!!!」
先生「そうなんです。配偶者の税額軽減がないと、家族全体の相続税が上がってしまい、子供達だけで相続する場合は相続税が大きくかかってくることになります」
ラッキー「へー!そうなんだ!」
先生「そうなってしまうと遺産分割で揉めることになります。親(配偶者)がいるうちは相続税は大きくかからず、親がいることもあってか遺産分割で大きく揉めることが多くはないのですが、いない場合は揉めることになり分割も厳しくなってきます」
ラッキー「その状態によって違うのだから、余計に事前に準備が必要なんだね」
先生「そういうことになります」
不動産の相続評価
先生「次に、不動産の相続評価についてです。」
財子「相続評価?」
先生「現金や株・保険等はそのときの時価の価格になりますので価値と相続税評価は同じなります。その中でも以前話したかと思いますが、プラスの財産とマイナスの財産があります」
例えば。。。
◆プラスの財産◆
・不動産(土地評価額合計)
・不動産(建物評価額合計)
・現預金(普通預金・定期預金)
・有価証券(株・投信等)
・みなし財産(生命保険金)
・持ち戻し財産(3年以内贈与)
・その他
◆マイナスの財産(債務)◆
・借入金
・葬式費用
・その他
先生「ちなみに…プラスの財産は評価が低い方がトクになります」
財子「そうなんだー!」
ラッキー「でも不動産ってどうやって価値を出したらいいの?出しにくくない?」
先生「そうなんです、不動産の時価というのはわかりませんよね?不動産の価格はわかりにくく独自の評価方法があります。例えば業界ではよく「一物四価」と言います」
財子「一物四価?」
先生「そのあたりは長くなるので次回へ!」