LHnews/ 相続ニュース

  • 2020.04.13

    【守口・相続セミナーレポートSTEP4-③】STEP3のおさらい

     

     

    前回までのあらすじ

     

    相続について学ぼうと守口市の「不動産相続の相談窓口」が行う 相続セミナーへやってきた財子とラッキー。

    不動産相続の勉強もSTEP4へ。

    今回はどんなことを学ぶのか!?

    財子―守口市在住。友達から親の相続についての話しを聞き、 自分でも学んでみようを思い相続セミナーへ。

    両親は現在二人とも健在。

    ラッキー―財子にアドバイスをするべくどこからともなく現れた 謎のキャラクター。相続セミナーについてなぜか詳しい。

    先生―相続セミナーの先生であり「不動産相続の相談窓口」の方。

    財子やラッキーに相続についてのいろいろを教えてくれる。

    ※記事の性質上、対話形式に進めておりますが実際の勉強会では 質問はもちろんOKですが私語はご遠慮下さいませ…。

     

    前回の問題から新たな提案

     

    先生「もし私がご提案するなら、ご主人がお元気なときであればこのように最初に分筆することを提案します。」

    ラッキー「おおー!これなら!」

    先生「このような形にしておけば上下はどのように変えても構わないんですが奥様と長男、次男でこのような形にわけるんです」

     

    評価や価値はしっかり考慮すれば揉めない

     

    先生「1次相続時にこのように分けておくと、もし奥様が亡くなった時に(二次相続時)にはこうなります」

    財子「縦に分かれてる!」

    先生「そうなのです。これであれば実際の相続税評価と価値を長男と次男の間で平等にすることができます。実は相続に関して相続税上の評価と実際の価値は違ってきます。本来、遺産分割は実際の価値を基に分割するべきだと思います。」

    ラッキー「ふむふむ」

    先生「相続税上の評価は同じだけれども、価値が違ってくるとトラブルになり兼ねないため、分割に際してはなるべく、相続税上の評価、そして実際の価値も合わせて考慮し、分割案を考えることが大事です。

    というわけでこの辺りも含めて不動産の実際の価値がわかる方が相続においてサポートをする必要があると思います」

     

    おさらい~相続で優先すべきこと~

     

    先生「それではおさらいとしまして、もめない為の相続対策です。」

    財子「はーい!」

    先生「相続対策には基本的にこの3つがあります。

    ❶節税対策

    ❷納税対策

    ❸争族、争う家族にならないための遺産分割の対策

    これが本来、相続の3つの対策ではありますがどうしても相続対策と聞くと、節税を意識される方が多いのではないでしょうか。

    そのため「うちは資産がないから関係がない」等とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、本来私どもで考えている相続対策の優先順位はこの以下のようになります」

    争族、争う家族にならないための遺産分割の対策

    納税対策

    節税対策

     

    優先順位を間違えると本末転倒に

     

    先生「争う家族にならないために、遺産分割の対策をやり、誰がどの資金をどのように相続していくのかというのを決め、そこで相続税の納税がある方は納税資金の準備をしてください。」

    財子「節税対策はそのあとってことだね?」

    先生「そうです。余裕があれば節税をやってみましょう。というのが本来の考え方です。これをやっていかずに節税の方ばかりに意識が行ってしまうと節税をするのが目的になってしまい、分割が決まっていない、節税をしたはいいけど結局争いになってしまった、遺産分割がまとまらなくなってしまった…ということになりかねません」

    ラッキー「そうなっちゃうと本末転倒だね」

    先生「そうなると頑張って対策をした意味が全くなくなりますよね。相続対策の目的はやはり円滑にトラブルなく資産を継承するということが一番だと思います。そのためにはまず優先順位はこちらの遺産分割の対策を一番とするべきではないでしょうか」

     

    遺す財産をきっちり管理しよう

     

    先生「相続が起きたときにはもめないようにするためには、財産を残す本人があらかじめ財産の内容と何がどこにあるのかということを明らかにしておくこと、そして遺言書を作成しておくことが必要です」

    財子「それは揺るぎないね!」

    先生「そしてそのまますべてを引き継げないということであれば、贈与を活用して生前のうちに財産を渡しておくのも一つの対策となります。それから不要な財産の整理・処分などもしておくことも必要になります。これらの財産があることによって結果分割を含めて争いになることがあります。そして分けやすい状態にしておくこと。どうしても不動産が分けにくいのであれば逆に遺言書できちんと決めておいてあげることです」

    ラッキー「ふむふむ…なるほど」

    先生「また財産に関しては場合によっては自分で使い切るというのも一つの相続対策にはなります。結果的にこの財産を残したがために争いになってしまうのであれば遺す意味がなくなってきますので場合によってはこういう考え方もあります。実際に私どものお客様の中には子供たちに資産を遺してもいらないということで、自分で作った資産だからすべて自分で使い切るという方もいらっしゃいます」

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